![]() 今回ご紹介する作品は「戦闘妖精雪風」です。このブログには珍しいですが、アニメ作品となっています。原作は神林長平の同名小説(早川文庫)で、1984年に出版されて依頼、今までの長きに渡って支持され続けている稀有な作品です。わたしは以前にこの原作を読んでいて、このDVDをとても気にしてはいたのですが、先日意を決してレンタルしてみました。 内容は、近未来の地球・・・ 南極大陸の一角に突如出現した巨大な霧の柱。それは異星体ジャムの地球侵略用超空間通路でした。そこから異星生命体のジャムが地球に侵攻してきましたが、地球防衛機構はそれを撃退し、さらにその超空間通路の向こう側、惑星フェアリイ上に、ジャムの侵攻を食い止めるため、フェアリイ空軍を設立、前哨基地を設置します。その後、30年以上に渡り、人類とジャムはいつ終わるのか分からない消耗戦を繰り広げています。 そして、そのフェアリイ空軍の戦術戦闘電子偵察機「雪風」のパイロット、深井零がいます。彼は、卓越した操縦技術を持ちながら、人とはなかなか打ち解けず、むしろ人間を信頼するより機械である戦術戦闘電子偵察機「雪風」を信頼するという変わった精神構造を持っています。そんな孤独な彼に唯一、温かい眼で見守る存在、ブッカー少佐がいます。ブッカーは、ジャムとの激しい戦いの中で、ますます孤独な存在になっていく深井を盾になって守り、徐々に深井はブッカーに対し、心を開くかのように見えます。 そんな状況下の中、深井はジャムの戦闘機に撃墜され、ジャムとコンタクトします。ジャムは、何故か零と雪風に異常に興味を示します。この人間に対してあるゆる手段を使い戦いを挑んでくるジャムとはなんなのか?。いったい、彼らはなんのために戦うのか?そして、人類はこの強敵のジャムを打ち破ることができるのか?深井・ブッカーの運命は?・・・ そんなあらすじです。 このアニメ作品は、非常にまじめに制作されており、大人の鑑賞に見事堪えうる作品に仕上がっています。(逆に低年齢層にはまったくウケナイ内容だと思いますが(笑))話のストーリーもこのフェアリイ空軍を中心にハードボイルドなタッチで描かれており、このジャムとはいったいどのような生命体なのか?そして彼らとの激しい戦闘を通じて人類はどのように対処していくべきなのか・・・そのようなことをしっかりと描いています。 キャラクターの描きかたについても、いまどきのアニメのように子供っぽさが残るようなキャラではなく、どちらかというと昔でいえば「コブラ」とかそいうったハードボイルドな感じの描き方です。癖のあるキャラクターデザインなので、好き嫌いがはっきりするかもしれませんが、私は途中から違和感なく鑑賞することができました。 戦闘シーンや戦闘機の描き方も、航空自衛隊の全面協力があるために、非常にリアルですし、また制作会社のGONZOによる美しい映像と音響効果により、実写に近い感覚で戦闘シーンを見ることができます。敵戦闘機(?)と接触し、攻撃する時のパイロットの無線による通話などは、ほぼ現在の戦闘機パイロットが使っているような言葉になっています。敵を「ボギー」とよんだり、不明機を「アンノウン」といったりするなどです。 この戦闘シーンについては、恐らくアニメ史上最もリアルで臨場感のある戦闘シーンに仕上がっているのではないでしょうか?戦闘機の飛行経路やソニックブームが起きるときに発生する円形の雲や、機銃を撃つときの曳光弾の飛び方、ミサイルの雲の弾き方、そして爆発の描き方。どれをとっても美しく、そのリアルさに息を呑んでしまうほどです。映像美については、すばらしいの一言です。 さて、この作品は全5話で構成されており、「OPERATION1」から「OPERATION5」まで各話、だいたい30分程度の作品です。つまり、5話で2時間40分程度になっておりますので、一度にレンタルしても観れる時間だと思います。 私は、この作品をレンタル(1話30分)で1ヶ月かけて毎週鑑賞しましたが、この作品のストーリーおよび映像のクオリティを毎回楽しみにし、最後まで飽きることなく、というようりは意外に熱中して観ることができましたよ。 原作 神林長平(早川書房刊) 監督 大倉雅彦 脚本 山口 宏・多田由美・大倉雅彦・ 十川誠志・山下いくと・きお誠児 キャラクターデザイン 多田由美 メカニカルデザイン 山下いくと・きお誠児・竹内敦志・海老川兼武 音楽 三柴 理・塩野道玄(ザ 蟹) エンディングテーマ 「R.T.B.」ムッシュかまやつ 特別協力 航空自衛隊 アニメーション制作 GONZO 深井 零: 堺 雅人 ブッカー少佐: 中田 譲治 リン・ジャクスン: 池田 昌子 クーリィ准将: 麻上 洋子 ロンバート: 土師 孝也 エディス:山田 美穂 ![]() |
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